モダンな料亭

空中回廊の家

空間を上手く使ってさわやかな家に

東京都の住宅密集地。真新しい分譲住宅がきっちりと詰まる中、そびえる板塀と木述格子戸がひときわ目を引く一角が有る。板塀んも高さは5メートル弱。内側と外側に板を交互に張った大和塀のようなつくりで、内部をうかがい知ることはできない。オレンジがかったすっきりとシンプルな門の格子戸は、住宅街に突如現れたモダンな料亭といった風情だ。しかし中へ入ると一転、閉ざされた面はオープンエア―な空間へと変わる。クローバーが茂中庭にすっくりと建つのは、テーブルが据えられたウッドデッキ。中に買い程のその高さにまずはおっと驚かされる

一家がここに越してきたのは今年3月。夫妻と小学生の娘さんの三人家族だ。建築家は敷居が高いかな、と思いながらも大野正博さんにコンタクトをとったのは前年の6月、それには理由があった。住宅雑誌の気に入った家に付箋をつけたら、それらはすべて大野さんが設計したものだった。ウェブサイトで建築家とのマッチングテストをやってみても、該当したのは大野さんだった。雑誌のインタビュー内容にも共感した「風が通りそうで光が柔らかで、気持ちがよさそうな家だな」と。

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